《 小人さん の 午後 》
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その日、美名子ちゃんは赤いチェックのビキニを着て、昼寝をしていました。
彼女は無用心にも、庭の扉を開けっ放しにして寝ていました。
この街は平和で、悪い人なんか一人もいなかったのです。
だから、彼女は扉を開けたままにしても、何の心配もしていませんでした。
そこへ、裏山に住む小人さんが、やってきました。
あつかましい小人さんは、勝手に部屋の中に入ってきて、ベッドによじ登りました。
そして大胆にも、彼女の身体の上に乗りました。
ビキニ姿で寝ていた美名子ちゃんは、胸の上に何かを感じ、眠い目をこすります。
美名子ちゃんは、寝ぼけまなこで顔を上げました。
彼女は、胸の上を見て、ぽかんとしました。
小人さんです!!
パンツ一枚の小人さんが一人、彼女の左の胸に体を突っ込んでいました。
美名子ちゃんは驚くというより、呆れかえりました。
どうやって、ここまで来たのでしょうか?
身長15cmくらいしかない彼は、ベッドによじ登るだけでも、たいへんだったでしょう。
美名子ちゃん片手で小人さんを握り締め、ベッドの上に起き上がりました。
小人さんは、捕まるのを覚悟の上の行動だったのでしょう。
あまり、暴れたりしませんでした。
美名子ちゃんは、手に握り締めた小人さんを、じっと見つめました。
小人さんは、美名子ちゃんの手の中で、もぞもぞと動いていました。
しかし、逃げることはできません。
彼は小さすぎるし、彼女に抵抗するには、あまりにも非力でした。
美名子ちゃんは、小人さんを顔の前まで持ち上げ、見つめました。
彼は意外に整った顔をしていました。 それに、小さいけれどスタイルもよかったのです。
驚いたことに、彼は、ビキニ姿の美名子ちゃんを見上げ、とても嬉しそうにしていました。
美名子ちゃんは、驚きました。
彼女の力なら、小人さんを1秒で握り潰すことだってできます。
それなのに、彼は巨大な美名子ちゃんが怖ろしくないのでしょうか?
その時、彼女の口の中に甘い蜜が湧いてきました。
しばらくの沈黙の後、彼女はベッドに横になりました。
そして、ビキニの胸の上に、小さな彼を置きました。
彼女は、自分の行動が信じられませんでした。
何も言う必要はありません。
小人さんは喜びの声を上げ、彼女の大きな胸にむしゃぶりつきます。
「あ・・・。」 美名子ちゃんは切ない声を上げます。
彼女は、小さな彼を潰さないように、できるだけじっとしていました。
彼は喜んで、彼女のぴちぴちした身体の上で、いっぱい遊びました。
こうして、美名子ちゃんと小人さんは、お友達になったのです。
そして・・・、裏山に住む小人さんは、今日も、彼女の家に遊びに来るのでした。
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《 小人さん の 午後 》 終わり
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