《 のけぞる 兄 》 



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「あした・・・、晴れるといいなぁ。」


 明日からは、楽しい二泊三日の修学旅行。


 実由子ちゃんは、雨が降らないか心配です。


 彼女は窓から空を、じっと見つめました。


 そこへ、兄の京介がやって来ました。

 彼は水色のランニングシャツを着ています。



 京介は、妹の後姿を見て、のけぞりました。









 次の日は、見事な快晴でした。


「お兄ちゃん、行ってきまーす!」

 実由子ちゃんはそう言うと、楽しみにしていた修学旅行に、行ってしまいました。



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「昼飯・・・、俺が自分で作らないといけないなぁ。」

 一人、家に残された京介は、そうぼやきました。




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