《 真夜中の体育倉庫 》 第15話別ルート 健一君ハーレム編1

----------------------------------

「ちょっと、愛花! 何してるの!?」

 いきなり体育倉庫の扉が開き、大きな女が入ってくる。
突然の展開に俺は驚く。

「あ、春菜ねえさん・・・」
 愛花が戸惑ったように返事をする。

 春菜と呼ばれた女性が、身長20センチの俺を見て言う。
「超能力を他の人に使ってはいけないって、あれほど言ったでしょ! 私達一族にも掟があるんだから・・・ もう、なんて事してくれたの」

 どうやら、もう一人の女性は愛花の姉さんらしい。
当然のことながら俺には凄まじい巨人に見える。

「い、いえ、だって健一さんが魅力的すぎて・・・ 我慢できなくて」
 愛花はしどろもどろで応える。 姉には逆らえないようだ。 俺を捕らえていた太ももの力が緩む。

 チャンスだ! 俺は巨人愛花の太ももの牢獄から自力で脱出する。

 もちろん下半身は裸でフリチンである。 すごく恥ずかしい。
羞恥心が先にたつ。 俺は走り床のマットの上に落ちたままのブリーフとズボンを素早く身に着ける。 そして靴をはく。 よし、これで走って逃げられる。

 姉さんがどんな性格か分からないが、どうせあの愛花の親族なのだ。 何をされるか分からない。 とにかく今は逃げるしかない。 元の大きさに戻る方法は後で考えよう。

 しかし、俺の意思とは関係なく、もう一人の巨人の左手が伸びてきて俺を握り締める。
巨人の娘は楽に俺を捕らえた。

 そのまま持ち上げられ、映画のスクリーンのように大きな顔の前に運ばれる。

「大丈夫かな、怪我はない?」

 巨大な娘が優しく言う。 若干、ほほが赤く染まっているようにも思える。



「夜なのに妹がいつまでたっても帰って来ない、
携帯の電源も切ってるので、
気配を探ってここに来たの。
まさか、こんな事をしているとは・・・」


 愛花の姉、春菜・・・。 もう一人の巨人。

 どうやら彼女も超能力者らしい。 妹より強いのか?
そう言えば、クラスは違うが同学年にいたと思う。 可愛い子だなと俺も思っていた。

 顔は愛花にそっくりだ。 しかし、髪型が違う。 彼女の方がやや大人びた雰囲気だ。
第一印象は優しそうな女の子、もしかしたら俺を助けてくれるかもしれない・・・かすかな希望が芽生える。

「妹がひどい事をしたようで、申し訳ありません」

 はい、本当にひどい事されました。
俺はそう言いたかったが、ぐっと堪える。 姉さんまで怒らせる訳にはいかない。

 あの恐ろしい巨人愛花は横でじっとしている。 よしよし、そのまま動くなよ。

「あの、私の事は春菜って呼んでね
私も、あなたの事を健一君って呼びますから」


「あ、あの・・・助けてくださり、有難うございます」 俺は春菜に丁寧な返事をする。

 体育倉庫の扉がわずかに開いている。
街灯のかすかな光も明るく感じる。 本当に希望の光だ。

 だがその時、俺はある事に気がついた。

 春菜もブルマ姿なのだ・・・。 俺の背中に恐怖が走る。


 い、いかん、この姉も危険系娘だ! 

「あの・・・、春菜さん、どうしてブルマ姿なんですか?」
 この非常時に俺は聞く。 どうでもいいコトなのだが、どうしても聞いておかなければならない。

「あぁ、これ・・・?
写真部の川田君に聞いたの、
健一君はブルマ娘が好きだって」


 いや、それは俺の友人の川田が自分の趣味を言っているだけで・・・。

「それで、ブルマを身に着けてみました。
夜道とはいえこの姿で歩くのは恥ずかしかったわ。
でも、健一君に喜んで欲しかったから・・・」


 家からその姿で来たのかよ!
って言うか、お前は俺がここにいると予想してたのか!?


 だがこの時、俺はもう一つのピンチに陥っていた。

 俺の股間のペニスが・・・再び硬く、大きく、いきり立っているのだ。
男のモノは本人の自由にはならない。 興奮したら大きくなる。

 何ということだ! さっき愛花に2回もやられたのに!
こんな非常識な状況でまた興奮するとは・・・。

 全く男の性(さが)とは、どうしようもない。
いかん、この姉さんに俺が欲情していると思われたらまずい!

 はやく静まれ、我が息子よ!!
だが俺の意思と関係なく、すぐに彼女は事実に気がつく。

「あら、健一君?
さっきから私の手指に何か当たってる。
小さくて、可愛い感触、これは
健一君の股間部分。

ここ、凄いもり上がってるけど。
……大丈夫? 痛くない?

え、もしかして、これは男の子の生理現象……
いやーん、健一君、勃起してるぅ。

私に興奮してるのかな・・・。
嬉しい。 健一君に喜んでもらえた」



 いや、別に喜んでませんけど・・・
俺はそう思うのだが、あまりに恥ずかしくて返事もできない。




「あの・・・夜も遅いので、家族が心配してると思うのですが・・・」
 無駄だと思いつつも、俺は常識的な意見を言う。

 先程、俺の携帯に着信があったが、あれは家族からの連絡だろう。
コンビニに行った俺がいつまでたっても帰って来ないのでTELをしたと思う。
従って、そろそろ家に帰して欲しい。 もちろん元の大きさに戻してから。

「あら、それなら大丈夫です。
私は催眠術ができますから
後で健一君の家族に催眠術をかけて
心配しないようにしときます」


 春菜がぼそっと恐ろしいコトを言う。
ちょっと、俺の家族には何もしないでくれよ!! 頼むから。



「うふふふ、 うふ、 うふふ、
健一君は本当にいい匂いがするね、
愛花が惚れるのも仕方ないわ。

間違いなく世界で一番いい匂いです。
嗅ぐと心が癒されます」


 あんたも匂いフェチですか!? だが、もうつっこみを入れる元気もない。


「あぁ、こうして君を握っているだけで
フローラルな香りがふわっと漂ってきます。
この匂いが、私を狂わせるぅうう!」


 助かるかもしれないと思ったが、暴走電波娘が二人に増えただけだった。


実は私も健一君を好きだったのですが
告白する勇気がなかったんです!
いつも遠くから、あなたを慕っていました。

しかし、今日、ここで小さくなった健一君を見て、
素晴らしい匂いを体感し、
はっきりと理解したの!

健一君は私達一族の始祖さまの生まれ変わり。
そして、私の夫になる運命なの!」
 

 すぐに巨大な右手が伸びてくる。
さっき身に着けたばかりのズボンと靴が脱がされる!

「うわぁ! 何をするーー!!」 俺は叫ぶ。

「いいではありませんか!
どうせ愛花にやられてしまったのでしょう?

今さら何を恥ずかしがる必要があるのです。
1回やるのも100回やるのもいっしょですから。

妹より私の方が上手に決まっているの
さあ、楽しみましょう」


 すぐに俺はシャツも脱がされて全裸にされる。
抵抗しようと思ったが、体の大きさが違いすぎるので不可能だった。

「うふふ、健一君のここ、可愛いね」

 春名は俺の股間のペニスを見て微笑む。

「あぁ、春菜ねえさんだけずるい、私も、私も!」

 しばらくの間、じっとしていた愛花も手を伸ばしてくる。


「愛花、アンタはもう十分遊んだでしょう」

「いいではありませんか、
3人プレイって、興奮しますわ」

「うふっ、そう言われたら、そうね。
姉妹2人で健一君を楽しみましょう」

 
「ちょっと、君たちはこんなに大きいんだよ、2人いっぺんじゃ死んじゃうよ」
 俺は叫ぶ。

 マジでこんなに巨女2人とやったら体がもたない。
もちろん、俺の言葉は無視される。

「大丈夫です、優しくてあげますから、
今夜は寝かせません!」

「健一さん、いっしょに天国に行きましょう」




 こうして全裸にされた俺は、2人の巨人姉妹の玩具にされた。

 何時間も・・・。

 快感と恐怖の海の中、俺の意識は薄れていった。



目次に行く ←戻る めくる→