《 真夜中の体育倉庫 》 第15話別ルート 健一君ハーレム編2 ---------------------------------- 朝になった。 俺は目を覚ます。 全裸である。 疲労困憊、破滅の危機も何回かあった。 自分でも、よく生きていると思う。 だが不思議な快感の余韻の中にある。 昨夜は一晩中、春菜、愛花の巨人姉妹にイタズラされまくった。 世界広しと言えど、巨大娘2人との3人プレイをやったのは俺くらいだろう。 途中で愛花が「健一さんはもっと小さい方が可愛い」とか言って、 俺をさらに小さくした。 今の俺は身長2センチくらいだ。 百倍サイズの巨人姉妹に、あんなコトもこんなコトもされた。 もう肉体はへろへろである。 春菜と愛花は、まだ寝ている。 満足しきった安らかな吐息。 いったいどうすればいいのか? 俺は考える。 今日は助かったものの、このペースで毎晩遊ばれたら体がもたない。 鼻から魂が抜け出てしまいそうだ。 仮説をたててみる。 愛花の縮小超能力は凄いが完全無欠とは思えない。 もしかしたら接近系の力かもしれない。 つまり、彼女から離れたら自分が元の大きさに戻る可能性はある。 スマホでも電波が受信できなくなったら使えなくなるように・・・。 自分でも都合のいい解釈だと思う。 しかし二人の巨人が寝ている今がチャンスだ。 体育倉庫の巨大なマットに脱ぎ散らかされた服を着て、靴も履く。 幸いにも服も身長2センチの俺が着れるサイズになっていた。 体育倉庫の扉は春菜が入って来た時に少しだけ開いたままになっている。 すぐ横で100倍の大きさの巨人姉妹が寝ている。 ゴウン、ゴウン、心臓の音まで聞こえる。 俺は苦労してマットの上から降りて床の上を走る。 倉庫の扉の段差部分も高かったが、何とか苦労してよじ登る。 危険を承知で外へ出るしかない。 ようやくあの恐ろしい体育倉庫から解放された。 あぁ、太陽が黄色く見える。 ここは高校の校舎裏。 俺には広大な平原に見える。 それにしても身長2センチの体にとって外界は恐怖だ。 へたをすると虫に食べられるか、誰かに踏まれてしまう。 とにかく愛花から距離をとってみよう。 元の大きさに戻らなかったら、体育倉庫に戻るしかない・・・。 この場合、人の来ない壁沿いの草むらを移動すべきなのだが、 このサイズだと虫や蜘蛛がいたら恐ろしい。 視界のきく土の地面の上を走ることにした。 結果として、これは大失敗だった。 そこは巨人の通り道なのだから。 ずずずずうううううんんーーー! 凄まじい衝撃と轟音に地面が揺れる! 俺は驚く。 巨大な足が地面に下ろされていた。 朝早く通学してきた女子生徒だ! これは彼女の巨大な靴なのだ!! 何という大きさ、信じられない! 彼女の靴だけでも家のサイズはある。 自分がどれだけ小さくなったかを理解できた。 |
あまりの恐怖に身がすくむ。 サイズが違いすぎる。 意思の疎通は不可能だ。 彼女にとって、俺は虫でしかない。 幸いにもその女巨人は俺に気がつきもせずに校舎の方に行ってしまう。 身長2センチの俺にとって、外界は想像上に危険な場所だった。 ずううん! ずうん! すぐにもう一人、別の女子高生が歩いてきた。 この位置からは大きすぎて顔がよく見えない。 ヤバイ! このままじゃ踏み潰される。 とにかく愛花の元に帰ろう。 だが身長160mの巨人は信じられないくらいに速かった。 俺の頭の上に巨大な足が降ってくる。 クシャ! 肉体が潰される音。 「うわああああああーーーー!!」 それが俺の最後の悲鳴だった。 そう、俺は巨大な女子高生の靴に踏まれてしまったのだ!! |