巨大男子の描写があります。 ご承知の上でお読みください。

《 サキュバスマリア 06 》

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「え、え、何、な、これは・・・」

ごく普通の男子高校生、滝本良樹は周囲を見回し呆然とする。

彼は友人に会いに行く途中だった。

いきなり大地が震撼する。

目の前に巨大な肉の柱がそびえ立ち、それが巨人の女性だと気がついた。

轟音と共に、彼の頭の上に雑居ビルが崩れてきた。

突然の眩い閃光。

服がびりびり破れていく

すぐに全裸男子高校生の巨体が都市にそびえ立つ。

ちっぽけな雑居ビルは足元で崩れ去る。

混乱していた。

しかし、素晴らしい爽快感が全身をつつむ。


街が、こんなに…小さい!

自分がビルよりも大きな全裸の巨人になっていると理解した。





良樹は素っ裸であったが、別に恥ずかしいとは思わなかった。

若く、健康な体が嬉しかった。

誰かに見られて困るとは思わない。

そう、彼は知っていた!

自分が全てを支配できる無敵の巨人となった事を・・・。



地上の男達はパニックに陥っていた。

大混乱の中、我先に逃げ惑っていた。

巨大な女悪魔が出現したと思ったら、男子高校生まで巨大化した。

誰かが叫んだ。

「終わりじゃ、この世の終わりが来たのじゃ!」

そこにいる者の誰もその言葉を否定できなかった。



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