《 サキュバスマリア 11 》

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淫猥な空気が世界を支配していた。 

オフィスにいる社員は全員、そこから逃げようとしている。

しかし、道崎は周囲を気にしない。

股間のモノが勃起していた。 巨人の女に魅了されていた。
割れたビルの壁の間から、ただ見つめていた。

あぁ、羨ましい。 巨人の少年が羨ましい。

俺も一度でいいから、あんな女とやりたかった。
その意思は愛欲の虚空を彷徨っていた。

道崎は巨大少年のいない、彼女だけの光景を妄想する。

ゆっさ、ゆっさとゆれる巨乳が、まるで重しをつけられた三角錐の様に下に引き伸ばされ、
今にも高層ビルを押し潰さんばかりに迫る。

巨人女の甘い香りが溢れるように彼の周りを取り囲む。



実現する筈もない自分の誘惑に囚われていた。

手を伸ばしても届くはずもない超巨人の女・・・。

それでも、あの巨大な甘い肉の塊を貪りたい。

その軽やかに笑う唇を奪い、その中に舌をいれディープキスをしたい。

巨大なおっぱいの間に全身を挟んで、ゆっくりと愛撫してほしい!

道崎の心の奥から情欲が飽くことなく湧き出してくる。




妄想の中でマリアは道崎のいるビルを見下ろして言う。

「あ、あん、ねぇ、私、寂しいの、私を慰めてくれる逞しい人はいないのかしら?」

道崎は笑う。 すでに死亡フラグが立っていた。

「いいとも、俺がお前を満足させてやるよ」

すばらしい快感に頭がゆらぐ。 射精していた。
ズボンの前に誰の目にも分かる恥ずかしい染みができている。




グ・オ・オ・オォォン!!!


轟音と共に、道崎の視線は遮られた!

目の前に巨大な肉の山がそびえ立つ!


凄まじい大きさの巨人少年!

彼がそこに立っただけで視界が遮られ、マリアが見えなくなる。


超巨大な巨人高校生の肉体!!

ビルよりも、ずっと、ずっと大きい!


圧倒的な迫力!!

男性趣味に興味の無い道崎にとっても、巨人の少年は若く美しく見えた。

ぼんやりと考える。

彼女が若い少年に夢中になるのは当然だ。
だって、健康な少年は美しいのだから・・・・。

俺ももう一度、若い肉体が欲しい。

道崎は巨大な少年の肉体に向かって叫ぶ。 

「欲しい・・・、お前の若い肉体が俺も欲しいぃ!
若造のお前には、そんなに強く綺麗な体はもったいない!
はやく、その巨大なボディを俺によこせぇーー!

数十秒後に自分がこの巨人の肉体に潰されると予想していた。

それでも妄執が頭を支配する。

道崎は自分が巨人となりマリアと愛しあう世界を見つめていた。



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