《 サキュバスマリア 27 》 巨大カップル編

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マリアは手を宙に伸ばし意識を集中する。



地面を見つめるマリア。巨大化してからかなりの時間がたっていたが、
地上にはまだ大勢の小人が走っていた。

「小人さん、逃げないで、遊んであげるから私の手の中に来なさい」
マリアは逃げ惑う人々の上に手をかざし牽引ビームを放つ。
牽引ビーム・・・それは地上から人間だけを選んでマリアの手に捕らえる超能力だ。
5人の小人が魔法のような力で空に舞い上がる。
巨人が都市から小人を拾い集めた場合、どうしても指で潰してしまう時がある。
それでは楽しめない、しかし牽引ビームを使えば生きたまま小人を捕らえる事ができる。
マリアはよくこの超能力を使って小人だけを捕まえて遊んでいるのだ。
たわむれに良樹の放出した白い精液も自分の手に集め、そこに小人を放り込む。
巨人高校生の放出した精液の湖、そこはマリアの手の平の上、
そこに囚われた男達。なんというシュールな光景。
良樹の放出した精液の粘りのために、動く事もほとんどできない。

なんと哀れで無力なのか・・・。まぁ、巨人のマリアから見れば人間の全てがオモチャ。
可愛い・・・食べてあげよう。そのまま彼女の口を大きく開ける。



(マリアの手の上で精液に溺れる小人の視点で)

大谷礼一は何が起っているのか説明できなかった。
ごく普通の会社員である彼には信じられないことの連続だった。
巨大モンスターの出現に大混乱の都市、走って逃げていた彼は突然に宙へと舞い上がる。
車も建物も無視して、人間だけが不思議な力に囚われていた。
大谷には、白い粘りのある池に放り込まれた。
濃厚な暖かい粘液、その中で溺れていた。
しかし粘液の比重が水よりずっと重かったので、完全に水没する事は無かった。
顔を上げ呼吸をすることができた。とにかく今は命が助かっていた。

彼が溺れているのは白い粘液の中。
信じられない事なのだが、匂いからそれが男の精液だと分かった。
何万人もの男が放出した精液ではない、巨人の男が一人で放出した精液なのだ。
逃げようにも精液のあまりの粘りで、どうにも動けない。



自分達のいる場所が何処なのか想像できた。誰もが混乱していた。
彼らが溺れている精液の湖、その背後の空に聳え立つピンク色の10本の塔があった。
それぞれが、少なくとも20メートル以上の長さがあるだろう。
指の形をしている・・・。非常識なまでに大きい。それは間違いなく人間の指だった!!

ということは彼らは、巨人の手の上に囚われていることを意味する。
彼は勇気をふりしぼっていた。自分にどういう運命が待っているか知る必要がある。
空を見上げる、
とんでもない大きさの顔が見えた。
間違いなく女性の、それもふるいつきたくなるような美人の顔だ。
ただ、あまりにも大きすぎた。常識の範疇を越えていた。
巨大女神は目を閉じて微笑んでいた。快感に陶酔している表情だ。
彼女がこの大量の精液を放出した巨人男とSEXしたいのだと理解できた。

突然、女神の口が地獄門のようにパックリと開く。
彼ら人間のサイズなら100人でも簡単に飲み込める大きな口だ。
ピンク色にうごめく舌は巨大モンスターのようだ。
一度に数十人を噛み潰せる戦車くらいの大きさがある白い歯が輝く。
その奥に女神の胃袋に続いているのであろう暗黒の巨穴が見えた。
女神はこの大量の精液ごと彼らを飲み込むつもりだと予想できた。
そしてこの巨人の胃袋に放り込まれたら、彼らに救いは無い!
男たちは生きたまま彼女の胃液で溶かされてしまうのだ。

「助けてくれ!お願いだ!助けて!」
人々は命乞いをしていた。人間としての尊顔も誇りも棄てて泣きわめいていた。



小人達の悲鳴を無視して、良樹の放出した精液ごと彼らを飲み込み口に含むマリア。
願いもむなしく、人々は彼女の口の中に大量の精液といっしょに放り込まれる。
マリアは小人達をそのまま飲み込もうと思うが、ギリギリで飲まずに我慢する。
今は巨人高校生になった良樹と遊ぶ時間なのだ。
そう、この小人達を使って・・・。

マリアは牽引ビームを使い、さらに多くの小人を捕らえ口に放り込む。
濃厚な精液と小人達と自分の唾液を口の中で混ぜる。
小人達の無力な悲鳴がマリアの口中でかすかに響く。
彼らが窒息しないように、たまに口を開いて彼らが呼吸できる空気を補給する。

マリアは笑いながら、テレパシーを使い彼らに語りかける。
「小人さん達、今から私が何をするか教えてあげるわ。
あなた達を口に入れたまま、私の恋人の巨人高校生良樹君にフェラチオするの。
私の舌と良樹君のペニスの間で、あなた達は潰されてしまうのよ。
それってロマンチックだと思わないかしら?」

マリアのテレパシーは正しく彼らに伝わった。
口の中の恐怖の悲鳴が少しだけ大きくなったように思える。



(続く)



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