《 巨大少女と委員長 》 2
CG画像 June
Jukes
文 みどうれい
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(小人視点で)
委員長は何が何だか分からなかった。
いつものように通学路を歩いていたら、地響きがして、いきなり目の前に何か大きな柱が下ろされた。
それが人間の、それも女性の足だと気がついた。
視線を上げ、その巨大少女が自分と同じ学校の制服を着てるのを知り驚く。
「やっと見つけましたよ先輩・・」 巨大少女の楽しそうな声が響く。
とてつもなく大きな掌が、空を覆うかのように委員長に迫る。
反射的に体が動き、巨人と反対側へ逃げようと走り出す。
「あぁ・・・どうして逃げるんですか、私、先輩のこと好きなのに」
天空にかすれたような、そして少し悲しそうな声が響く。
「誰かっ、助けて!」
自分が狙われていることを正確に理解した委員長は悲鳴を上げる。
委員長はスポーツ万能で、同学年の中でも足の速さは秀でていた。
だが彼女がどれほど速く走っても、あまりにも大きな巨大少女とのサイズ差では逃がれる方法など無い。
巨大少女が一歩歩いただけで、簡単に巨大な影に飲み込まれてしまう。その手は委員長の頭上を越え、彼女の逃げ道をふさぐ。
突然前方にピンク色の壁が降りてくる。巨大少女の手のひらだ。なんと巨大なのか・・・委員長はそこで立ち止まるしかなかった。
「・・・ふふ・・逃げられませんよ、先輩ぃ・・・」
はるか頭上から、心底楽しそうな声が響く。
大切な獲物を、そっと手のひらに包む。
「きゃっ・・」
委員長は動けなくなったことに驚き全力でもがいたが、巨大な手はびくとも動かない。いとも簡単に彼女を空中に持ち上げてしまう
。
いきなりの事に、驚いて自分を持ち上げた巨人の手にしがみつく
「あっ・・」
自分の手に捕まる、可愛らしくとても小さな先輩の感触を微妙に感じ取り、 それだけで笑みを漏らすを巨大少女。
大好きな先輩が落ちないように注意しながら、ゆっくり自分の顔の前に持ってくる。
すぐ目の前に先輩を持って来て、全身を舐めるようにじっくり見つめる巨大少女。 彼女はこの小さな委員長を心から慕っていたのだ。
今までこんなに近くでは決して見た事の無い、尊敬する先輩の姿・・その素晴らしい可愛さと美しさに感動し、吐息を漏らす。
どれほどこの時を願ったことか・・・。
巨大娘の楽しい時間が始まる。
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