《 ミア と 涼一 》 その2

               CG画像 June Jukes
               文 みどうれい

*この物語は涼一とミアの両方の視線から話が展開する。今回はミアの視点で。
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 (巨大女性ミアからの視点で)

 あぁ、リョウイチ君、やっと会えた。嬉しい!!

 ミアがこんな
大女なので、きっと驚いたよね。
ここは立ち入り禁止区域だから、入って来てくれないって思ってたよ。

 そう、ミアは二週間前にこの海岸でリョウイチ君を見たんだよ。散歩してたの。そうしたら遠くにあなたの姿。

 大きな私の姿を見せて驚かせてもいけないと思ったから、岩陰に隠れる。 数百m先にいるあなたが見えた。可愛い顔がはっきりと分かる。そして忘れられなくなってしまったの。

 リョウイチ君はいつもこの区域の柵の前まで来てすぐに帰っていたよね。なんだかとても・・・とても胸がせつなくて寂しかった。

 あなたのシャツの袖に「Ryouiti」って名前が縫ってある、それであなたの名前がリョウイチだって分かったの。巨人女性の肉体は普通の人間より格段に優れているけど、視力もすっごくいいんだから、ずっと遠くまではっきり見える。

 いい名前ね。リョウイチ、良一、亮一、涼一・・・どんな漢字なの?
気がついたらあなたの名前を何回も呟いてた。

 こういうの一目惚れっていうのかな。胸がどきどきする。愛に身長の差なんて関係ないよね。その・・・何と言うか、あなたは私を引きつける不思議な魅力があるみたい。うまく説明できないわ。とにかく私は本気であなたに恋をしてしまったみたい。

 いつもは遠くから眺めて我慢していたんだけど、今日は違った。
リョウイチ君の方から柵を越えてここに入ってきたんだよ。 喜んで飛び上がっちゃった。

 気が付くと知らぬ間にあなたの後ろにいた。自分でも驚いたわ、完全に気配を消してた。まるで獲物を狙う雌ライオンみたい。

 可愛いリョウイチ君と話をしたい、でも逃げられたら悲しいという気持ちが無意識のうちに近づかせたのだと思うの。ミアってまさに自己喪失の夢遊病状態だったかもしれないわ。


 あなたの名前が「リョウイチ」だと聞かされ微笑む。やっぱり私の視力はいいんだな〜。遠くからでも服の小さな縫い目の「Ryouiti」って文字、ちゃんと見えたんだ。でも、視力だけでなく腕力も凄いんだけどね。

 あぁ、あなたの声は心地よい響き。 ミアもう完全に興奮状態。もう我慢できない。 今の私は小さなリョウイチ君の前で大きくお股を開いている。
あぁん、恥ずかしいわぁ。

 ・・・それにしても、こうやって近くで見るとリョウイチ君は本当に小さいね。昔、父さんに買ってもらったモンチッチのお人形くらいのサイズ。 そして私は大巨人。ふふ、可愛い、ものっそい可愛すぎる。もう話をするだけで満足できなくなったわ。

 ミアの体の美しさと大きさにリョウイチ君は驚いている。ふふ、優越感に満たされていく。

 ねぇ、もっと見てぇ、
ミアの迫力ボディ。
これでもカラダには自信あるんだから。

 あぁん、なんだかとっても気持ちいい。
ねぇ・・・リョウイチ君、ミアと遊んでくれないかな?


 (続く)


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