《 ミア と 涼一 》 その4

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 彼女は見ているだけでなにか吸い込まれてしまいそう・・・そんな色っぽさがあった。 ミアが涼一に微笑んで語りかけてきた時、巨大にそそり立つ女体に彼は恐怖を感じつつも魅了されていた。

「リョウイチ君。 ねぇ、ここで何をしているの?」

 涼一は戸惑う。不思議な事に、初めて出会った彼女は涼一のことを知っているような雰囲気だ。

 とりあえず返事をしなければならい。涼一は好奇心から大きな女の子を見たくてここに来た。しかしそうは言いにくい。「道に迷ってここに来た」 と適当な返事をする。

「ふふ・・・」 ミアは微笑んでいる。一本道である海岸線で道に迷うことはない。涼一が自分の意思でこの居住区に侵入したのは明らかだった。

「それじゃ、家に帰れるように私が道案内をしてあげるわ。ただし、その前に、あなたにお願いがあるの」 巨大なビキニ娘ミアが言う。

「あ、はい、何でしょう」 と涼一。

「私とエッチして」 ミアはあっけらかんと言う。

「え・・・あ・・・あの、今・・・なんて言ったの!?」
 彼女の言葉に涼一は絶句する。

「聞こえなかったの? 私とエッチをしてって言ったのよ」
 ミアはごく普通に言う。

「いや、あの僕達、今日はじめて会ったばかりだし、その・・・あのっ、僕と君とじゃ体の大きさが違いすぎるし、そのっ!」

 この時、涼一は気がついていた、さっきから彼の股間のモノが大きくなっていることを。ズボンの中でいきり立ち、そのため彼は前かがみになっている。そう明らかに涼一も巨大ビキニ娘ミアの姿態に興奮していたのだ。

 そして彼女の顔をもう一度見上げて、さらに呆然とする。
さっきまでとても知的だった彼女の瞳がとろんとしている。目の焦点が合っていない。 彼女の淡いピンク色の舌が唇を舐めている。まるで獲物を見つけた女豹のような舌なめずり。

 女性経験のあまりない涼一にも分かった。
この大女が自分を見て欲情していることを・・・。




 
やばい、本物だ・・・。
 涼一は焦る。


 (続く)


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