《 きつねの兄弟物語U 》
森は恐ろしい場所
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弟きつね : 「にいちゃん、お腹すいたね」
兄きつね : 「そうだな、それじゃ、狩りに行くか」
弟 : 「でも、大丈夫? 暑くて、最近の森は、肉食獣が殺気だっているらしいけど」
兄 : 「弟よ、何を言っているのだ、我らがその肉食獣ではないか」
弟 : 「でも・・・獰猛なクマや 動物園から逃げ出した変な鳥がいるとか・・・」
兄 : 「心配するな、美味しい獲物を狩ってくるから、楽しみにしてろ」
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こうして兄きつねは森へ狩りに出かけました。
兄 : 「獲物の匂いがする、何処にいるのだ?」
(背後に迫る黒い影)
ズン、ズン、ズン、ズン
兄 : 「なんだ・・・何か凄まじい殺気を感じるのだが」
(背後に迫る黒い影) ズン、ズン、ズン、ズン
(兄きつね)
「や、やべーよ、クマだ。いつも狐なんか相手にしないのに・・・
やっぱり暑くて森に餌がないのか。
あれ、前に何かいる。 ・・・あれは、鳥? 見たことない姿の鳥だ。
なんだよ、お前、何処から来たんだよ」
(謎の鳥) 「クワー、ギグワアーーー!」
(兄きつね) 「ちょっと鳥! そこどいて、クマが追いかけて来るから!!」
(兄きつね)
「こいつが弟の言っていた動物園から逃げ出した変な鳥なのか。 こら、鳥、じゃま!
お前と遊んでいるヒマは無い。そこ、どいてえええ! うわぁ、クマが来るうう!」
(謎の鳥) 「クワー、ギグワアーーー!」
(兄きつね)
「うわ、右側の川から、別のクマが突っ込んできた!!! もう一頭いたのか。
やばい、完全にターゲット・ロックオンされた。 お、俺を喰うつもりだ!」
(熊) ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴオオオン!
兄きつね : 「うぎゃー、助け、たしゅげでーー!!」
兄きつねは光の速さで逃げた。そのため何とか逃げきることができた。
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2時間後・・・・。
弟きつね : 「探したよ、にいちゃん、こんな所で何してるの?」
兄きつね : 「こ、これはだな。木の上に登って見れば獲物の位置がよく分かるのだ」
弟きつね : 「もしかして熊に驚いて、木の上に逃げて下りられなくなったんじゃないの?」
兄きつね : 「うう、弟よ、本当のコトを言ってくれるな〜」
(
森は恐ろしい場所編
終わり)
(本日のお言葉) 気をつけよう、いつもと同じ場所でも危険はそこに潜んでいる。
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