《 決戦 猫 VS 犬 》 後編
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私の名はラブラー。 誇り高き犬族の戦士だ。
最近、ちょっと気になる事がある。 猫達がわがままで困っているのだ。
猫は自分勝手で、犬の都合を理解しようとしない。近所のシバ君も困っている。
犬と猫、どちらが優れた存在であるか、誰もが知っているように犬の方が優れた存在なのだ。
その事を猫は理解していない。
もはや猫の悪さを許す訳にはいかない。
ここは一つ、犬の実力を見せて、悪い猫をやっつけてやらねばならない。
そう、犬は平和を愛する優しい動物なのだが、戦う時には戦わねばならない。
もちろん、俺が呼びかけたら多くの犬たちが共に猫と戦ってくれるだろう。
しかし、友犬(とも)を危険なめに遭わす訳にはいかない。 戦いは俺、一犬(ひとり)で行こう。
犬こそが地上最強の生物であると、今日、誰もが知る事になるだろう。
と・・・思っていたら、ご主人様が俺を連れて映画を見に行くことになった。
そのうちに眠たくなってしまった。 あぁ、ご主人様に抱っこされるのは心地いいな。
戦いはまた今度にして、今日は寝るとするか。
(決戦 猫VS犬 終わり)