誘 拐 (4)
みどうれい
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私は彼を私の胸から引き離し、彼の顔を見た。
彼がどんな顔をしているか見てみたくなったからだ。
私の指で服を引き裂かれて
丸裸にされた彼は、悲鳴を上げもがいていた。
暴れたら、私から逃げられるとでも考えているのかしら?
彼は
私の巨大な手に握り締められているのが、気に入らないらしい。
まぁ、それは・・・当たり前よね。
だが、小さすぎる彼がどんなに暴れたところで、私の力にかなう訳はない。
そして、いくら大声で喚いても、彼の悲鳴が外に聞こえることもない。
私の家は、このマンションの最上階の全フロアを占有したペントハウスタイプだ。
この部屋の中にいる限り、誰も私のやっていることに気がつきはしない。
すなわち、どう考えても、自力で彼が逃げられる可能性はないと言うべきだろう。
彼には、それが分からないのだろうか?
私は手の中の彼を感じながら、ベッドに座り込んだ。
快感のために、立っていられなくなったからだ。
彼は、小さな身体の精一杯の力で、私の手の中で暴れている。
私はくすくす笑ってしまった。
彼の力はあまりにも弱かった。
私は、手の中で彼がもがいているのを感じることはできたが、ただそれだけの話で、
彼の力では
私の巨大な手から、自分を自由にすることなど不可能だった。
彼の無意味な抵抗が面白かった私は、少しだけ強く彼を握ってみる。
小さな彼の悲鳴を聞きながら、彼の身体を絞るのは楽しかった。
私の手の圧力に動けなくなったのだろう。
彼は抵抗を止めて大声を上げ、私に何かを訴えかけてきた。
やめてくれ! とか 力を緩めてくれ! とか叫んでいるようだ。
私は、意図的に彼の声を聞かないようにした。
彼の声は小さすぎるが、それでも努力すれば、聞き取れないこともない。
しかし、私は彼と会話をする訳にはいかなかった。
私は話し相手が欲しいのではない。
私と遊んでくれるオトコが欲しいだけなのだ。
彼と話をして友達になってしまったら、彼を玩具にして遊ぶという私の計画が台無しになってしまう。
自分で言うのも何なのだが、私
は心の優しい女なの。
可哀想な彼に同情してしまったら、私はきっと、
彼を玩具として使用できなくなってしまうだろう。
それでは、彼をここへ連れて来た意味がない。
彼には本当に気の毒だが、ここは彼の言葉を完璧に無視するしかない。
「ごめんなさい、私はあなたとお話をする気はないの。」
私は彼にそう言うと、彼を再び私の胸に押し付けた。
私の肌と裸の彼の肌とが、直に触れ合う・・・。
小さな彼が、私の大きな胸と手の間で、必死にもがく。
それは、信じられないくらい気持ちが良かった。
だが素晴らしい快感に酔いながらも、私は彼がもがき続けることに少し不満だった。
何故、彼は私の身体を楽しんでくれないのだろうか?
確かに、彼の気持ちは分からないこともない。
駅前で人待ちをしていたら、見知らぬ女が前に来て、いきなり魔法で15センチの小人にされ、
無理やり胸の谷間に押し込まれ、
「静かにしないと乳房で揉み潰す」と脅迫されて、
彼女の部屋に連れ込まれ、容赦なく服を引裂かれ、丸裸にされて、
逃げようとしたら握り締められ、それから、巨大な胸肉に押し付けられたのだ。
こんなことをされたら、普通、誰でも怒るか怯えるだろう。
しかし、少しは私のことも考えてほしい。
・・・満月の光が、私をおかしくしてしまうの。
今日の私は、どうしても
やりたい気分なのだ。
もはや、今の
私は正常な判断ができないまでに興奮している。
普段、とても冷静で知性的な私からは、考えられないことだ。
その私に「たった独りで長い夜を過ごせ」というのは、あまりにも残酷な話だ。
それに考えてもみるがいい。 彼は、とてもラッキーな男だと言えないこともない。
駅前には、大勢の男達がいた。 (ほとんどが酔っ払いのオジサンだったけど・・・)
しかし、私は彼らを無視して、彼だけを選んだ。
もちろん理由は、彼のルックスが良くて、逞しいカラダをしていたからだ。
私は、男性の好みはとてもうるさい方だ。
男なら誰でもかまわず、小人にして玩ぶなどという「はしたないこと」はしない。
彼が気に入ったからこそ、私は彼を小人にしてあげた。
私は、ただ彼と楽しい夜を過ごしたいだけなの。
もちろん、小さな彼にできるだけ優しくしてあげるつもりだ。
だから彼は、この私に選んでもらえた幸運を、感謝するべきだと思う。
あぁ、それなのに・・・、今の彼のすることは、ただ悲鳴を上げて暴れるだけ。
私が、こんなに彼と遊びたがっていることを知らないのだろうか?
彼には、私のことを思いやる優しい心はないのかしら?
彼に教えてあげないといけない・・・。
そうなのだ、
こんなにも美しい私が、優しく誘ってあげているのに喜ばず、
ただ悲鳴をあげて
抵抗するとは・・・、彼は罰をうけなくてはいけない。
・・・冷静に考えれば、彼の状況も理解できないこともない。
現在、彼は私の乳房に押し付けられている。
私の身体は、彼よりもはるかに大きくて重たいのだ。
私の胸は片方だけでさえ、小さな彼の手では、かかえることすらできない。
今、彼は成す術もなく、私の胸肉にその全身をめり込ませている。
もし、私が欲望に狂って、彼を握り締める力を強くしたなら、
すぐに彼は潰れるか、窒息死してしまうだろう。
ならば、彼が恐怖に耐えられずに、もがくのは当然だと言えないこともない。
しかし、私は非力な彼に教育をしてあげるという思いつきに夢中になった。
普通の女性は、強い男にそんなことをすることはできない。
しかし、私は普通の女性ではない。
私は女神なの。 それもただの女神ではない。
巨大な女神なのだ。
女神は気まぐれで、いたずら好きで、いつ何をするか誰にも分からない。
私は女神だから、好きな時に好きなことをするの。
そして、小さな彼は、私の慈悲にすがるしか生きる方法はない。
だから彼もその事実を知るべきだと思うの。
私は彼を胸から解放し、私の顔の前に彼を持っていった。
私は彼を握る力を緩めたので、彼は、ようやく暴れるのを止めた。
彼は、私の力が強すぎる とか 握るのをやめてくれ とか叫んでいた。
「あら、私はほとんど力なんか入れていないのよ。」
私は微笑みながら、彼にささやいた。
私は、私の美しくて長い指を、彼の玩具の身体の上に走らせた。
そして、私の指を押し止めることすらできない彼の無力さを笑った。
「あぁん、あなたは、
私が恐ろしいのかしら?」
私は、私の親指と人差し指の間に
彼の小さい体を摘んだ。
私は、彼が恐れで震えているのを感じることができた。
だが私を見上げる彼の目に、絶望の色はなかった。
おそらく、彼はまだ自分が逃げられると思っているようだ。
どうやら、彼は意志の強い男らしい。
私の身体は陶酔感のために、ぷるぷると震えた。 こういう男と遊ぶのは、きっと楽しいだろう。
やはり彼には教訓が必要みたいだ。
この私からは絶対に逃げられないことを教えてあげないといけない。
「ふふ・・・、とっても小さいあなたは、
大きくて美しい私を恐れたりしないのかしら?」
私は猫のように、のどをゴロゴロ鳴らしながら言った。
「でも、もし私が
今からあなたにすることを、あなたが知ったら、あなたはきっと怖がると思うわ。」
私は立ち上がり、彼を床の上に置いた。
それから、私は自分の寝室を見回した。
私のマンションの部屋は特別仕様で、どても広く、この寝室も普通の4〜5倍くらいの大きさがある。
小さな彼に床の上を走らせて、それを追いかけることができるくらいの広さは充分にあった。
この部屋で彼と追いかけっこをしてみよう。
私は彼に話かけた。
「ふふふ、あなたは、どうやら私のことが好きじゃないようね。
逃げてもいいのよ・・・。 逃げられるのならね。」
もちろん、ドアは閉まっている。
彼は床の上を走ることはできるが、どうやってもこの部屋からは出られない。
彼もそれを分かっているのだろう。
逃げようとせずに、呆然と巨大な私を見上げている。
私は大きな足を振り上げ、彼の上に運んだ。
私の巨大な足の裏を見た彼は、悲鳴を上げる。
私は、彼のすぐ横に私の足を降ろした。
そっとやったつもりだったのだが、地面を打つ「私の足の衝撃」に彼はよろめいた。
私の足はとても大きかった。
この足なら、彼を踏みつけて潰してしまうことなど簡単だろう。
とうとう彼は悲鳴を上げて、絨毯の上を走り出した。 恐怖に耐えられなくなったらしい。
私は嬉しさのあまり、微笑んだ。
巨大な私が彼を怖がらせることは、少し残酷であると分かってはいた。
しかし、彼は
私がどれぐらい彼と遊びたいのかを、理解してくれようとさえしないのだ。
彼は罰を受けなければならない。
興奮した私は、彼を優しく愛してあげたいという欲望と同じくらいの強さで、
彼を怖がらせて支配し私の楽しみのための玩具にしたいと考えていた。
私は再び足を大きく上げて、彼のすぐ後ろに降ろした。
彼は転びそうになりながらも、必死で走る。
彼の有様が、とても面白かったので、私は微笑んでしまう。
逞しいオトコを
足だけで脅かして、逃げ回らせることができる女が他にいるだろうか!?
私は素晴らしい力の感覚に、全身が震えるのを感じた。