《 ユイとリエさん 》 第4話
文 だんごろう
イメージ画像 June Jukes
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ユイがリエに、笑いながら声を出します。「ごめん!じゃあ、踏むのはリエが先でいいから。うっふふ、私はここで、リエが踏むの、見てるから」
リエが立ち上がりながら、「私が先で良いんなら、じゃあ、許す」と明るく声を出します。
立ち上がったリエは、先ほどユイのミュールで散らばされた人々の両側に、足を広げます。
人々は、自分たちの上に聳える、絶望的に巨大なリエを見上げます。
そして、しばらく呆然とした後、一人、また一人と、気づいた様に命乞いを始めました。
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